US発厨二ネームバンド、Not blood paintの”安定感のある不安定さ”が好き
Bandcampを始めてみました。
楽曲共有を主とするSNSは昔からMyspaceがあったし、アプリが一般的になってからはSoundCloudが一般的に流行ってるけれど、小学生並の英語の読解力しかない自分にとっては直感的に使用できるBandcampが一番使い易いです。
アプリをタップして~カテゴリー項目でrockを選んで~細かい設定でとりあえずprog rockを選んで~…えーっととりあえず良いジャケ写に行き着いたらとりあえずテキトーにとりあえず聞いてみよう。
という軽い感じで小一時間。
その中で一番気に入ったジャケ、Not blood paintの”Believing Is Believing”。
お知らせします、最高です(小並感)
「バンドは世界観」(笑)が個人的に楽曲を聴くにあたって一番重視する部分なのですが、Not blood paintは重視する基準を大きく上回ってるんですよ、嬉しい事に!
演奏技術の高さもさることながら、楽曲の持つ不安定感が素晴らしい。
“Neighbor” by Not Blood Paint - BTR Live Studio [ep554]
似ているバンドとしてTHE DEAR HUNTERが近しいな、と思っているのですが(楽曲の劇場的な展開と重低音を響かせ方とか)、その他にも無駄に凝った衣装や曲の出だしがDEVOなんかのニューウェーブ系っぽかったり、かと思ったらQUEENのコーラスパートみたいなものを突如挟んでみたり、突如楽器手放して踊ってみたり…とやりたい事のごった煮状態。
Not Blood Paint - " Heartbeat"
(普段からこんな感じてライブしてるみたい。twitterみてたら女装して演奏してる写真ありました)
けれど、けっして美味いもんたくさん入れとけば相乗効果で美味くなんだろという感じでいろんな要素を足しているわけではなくて、ちゃんと自分たちが好きな曲の要素を取捨選択して入れているう感じがわかるのが良い。次の曲は何を仕掛けてくるんだろう?という好奇心をくすぐる展開がたまらないワケです。
NYのブルックリンを中心に活動する彼らは08年結成。それ以外はよく分からん(´・(ェ)・`)
(HP頑張って読んでみたけどミシガン州の同じ高校出身の4人組で”神話”を奏でるバンド、という事しか分からんかった。)
youtubeの再生回数をみれば売れてないのは丸分かりなんだけど、2017年東の端の島国から一番推していきたいバンドとなりました。売れろ!
キモカッコいいとは彼らのことだ!最先端プログレ&ポップスバンド"クウチュウ戦"を聴け!
…記事の出だしから酷いタイトルである。
クウチュウ戦が好きな可憐で純粋無垢な淑女の方々ごめんなさい。悪気は無いんです、たぶん(汗
キモカッコいいバンド、という言葉のイメージするバンドは人それぞれだと思うけど、自分も含めアラサーに片足突っ込んでるオッサンが最初に思いつくのはゆら帝だろうか?
ロックは表面的なビジュアルだけじゃないぜ!という、演奏技術の高さと楽曲の良さ、そして観客を虜にする場の支配力を持つ彼らは間違いなくカッコいい。
それでは件のクウチュウ戦はどうか?
正直、トータルのビジュアル面は悪くない。
基本、女子ウケが良くないと言われるロン毛率が半分以上を占める中、中々の検討振りだと思う。
では、何が”キモい”のか?
彼らを知らない人がどれだけこのブログを見るかわからないが、とりあえず彼らの曲のMVを見てもらいたい。
…言いたいこと分かってもらえるかなぁ~(-。-;
自分が最初にこれを見たとき「うわっ…」と思ったんだよ……。
この気持ちを無い頭捻って色々考えた結果、一番ソフトな表現として表すなら、”自分に酔ってる感”がキモいのだ。
その一翼を担うのがバンドの顔を務めるVo./Gt.のリヨである。
MV「追跡されてる」は、映像作品として彼のナルシスズムが遺憾なく発揮されている作品であり、それは楽曲を含めて完璧に完成されている傑作だ。(特に1:50過ぎの流し目はヤバい)
しかし持論だが、表現者にとって”自分に酔える”というのは、全然悪いことじゃない。
作った楽曲や演奏に自信があって、それを公の場で表現したいと思う人間が中途半端なパフォーマンスを行ったとしたら、それこそダサいしかっこ悪い。
正直、リヨのパフォーマンスは少々度を行き過ぎた感がでているけど、それを含めてバンドのプログレッシブな楽曲のイメージが持つ耽美主義的な部分と合わさって実にカッコいいのだ。
楽曲としては彼らの共通のルーツである70年代プログレにVo.リヨが敬愛する井上陽水などの70年代のニューミュージックや歌謡曲が持つポップさ、童謡のような独特な浮遊感が特徴的な歌詞etcetc…
正直この手のバンドって70年代以降のプログレバンドにいなかった訳じゃ無い。
(アー写を見て最初の印象として頭に浮かんだのはファーイーストファミリーバンドみたい、と思いました)
けど、"その時代の表現方法しかなかった"プログレバンドと違い、40年近く経って"色々な表現方法を身につけている"プログレバンドだという所。
EDMが幅を利かせている現代から70年代のプログレとニューミュージックにグイグイ寄っていってる所がある意味目新しい。
プログレ自体に馴染みの無い10代〜20代の学生さんにもポップス寄りな楽曲というだけでも取っつきやすいんじゃないだろうか?
プログレ隆盛時に引けをとらない楽曲センスと、それに加えて溢れ出すVo.リヨの”キモカッコよさ”。
すべてが魅力的であるし、今後の活躍も十二分に期待ができるバンド、クウチュウ戦には今後も注目していきたいと思います。
正直に言うとこのブログ、この記事が書きたいが為に立ち上げた部分がかなり大きいんです。
普段なんでも受け手な怠惰な男にそれだけの行動力を持たせるモノがこのバンドにはある、と思ってます。割とマジで_φ(・ω・