electricalな、あまりにelectricalな

個人的に気になったバンド、楽曲などを紹介していく予定です。

ぼっち・ざ・ろっく!から八十八ヶ所巡礼を知った人に向けて本気出して紹介文書いてみた。

2022年冬アニメのダークホースとして確固たる人気をものにしている「ぼっち・ざ・ろっく!」

その中で酒カス酒豪キャラとして登場している廣井きくりと彼女が率いるバンドであるSICK HACKに元ネタがあるってご存知ですか?

その名は「八十八ヶ所巡礼」。

この駄文は、気づけば八十八ヶ所巡礼のファン歴が10年を越えていた中年筆者が「ぼっち・ざ・ろっく」から八十八ヶ所巡礼に興味を持った人向けに書いたバンド紹介記事になります。


これさえ読めばSICK HACKの元ネタ、八十八ヶ所巡礼がある程度わかる!ハズ!


…少し長いですがお付き合い下さい。

※内容によってはソース自体が既にないもの、筆者の主観や勘違いなども少なからず含みます。悪しからず。

目次

①八十八ヶ所巡礼ってどんなバンド?

八十八ヶ所巡礼の公式HPには以下のように記載されています。

うん、なんかよく分からんけどバンドだということだけは分かる。

記事開いたみなさん、安心して下さい。
ほとんどが意味があってないようなものなのであまり深く考える必要はありません。


バンド名は四国にある仏僧空海のゆかりの寺院を巡る、四国八十八箇所巡礼が元ネタで、八十八ヶ所巡礼の楽曲のタイトルにも「仏滅」「ohenro3(お遍路さん)」「極楽」などなど仏教用語を絡めたものが数多くあります。
(因みにバンド名、SICK HACKの元ネタは八十八ヶ所巡礼の楽曲、「苦苦✡️念仏」の歌詞、「四苦八苦以上の地獄♨️」から来ていると思われます)。

なんか思想強そうとっつきづらそう…と思った人もいるかもしれませんが先ほども言ったように深く考える必要はありません。
四国出身である廣井きくりの元ネタの人(後述)がアルファベットやカタカナの他バンド名の中で自分たちのバンド名が目立つようにとつけた事が発端となっています。

②メンバー紹介

マーガレット廣井(Ba.と歌と主犯格)
ぼっち・ざ・ろっくにおける廣井きくりの元ネタの人。愛媛県宇和島市出身。

廣井きくりのトレードマークである薄手のワンピース、スカジャン、長髪に三つ編みなどは2011年〜2016年ごろまでのステージ衣装や私服が元ネタとなっています。
ちなみにきくりのベース「スーパーウルトラ酒呑童子EX」と同型のベースは使用していませんが、2018年頃までは日本の楽器メーカー、アトランシア製の特注ベースを使用していました。特徴的なフォルムとマーガレット廣井による魔改造で(仏像の腕とかついてました)今なおファンに人気のあるベースとなっています。(MVにも登場していますので確認してみて下さい。現在は故障により別器を使用。)

廣井きくりを象徴するものとして「酒」は切っても切り離せないモノの一つですが、それは元ネタの人も同じ。仏教用語と同じぐらい酒関連のワードが歌詞に散りばめられており、彼が創る歌詞の世界観を物語る一因となっています。
ちなみに、マンガのキャラクターって元ネタである人物や事柄を誇張して描かれることが多いと思うんですが、先日放映された8話放映時には飲み仲間に、


「廣井はあんなに酒癖よくない」


とツイートされているのであっ…と察しておきましょう。

また、劇中できくりが行なっている一升瓶からのダイレクト呑みですが、こちらは実際にマーガレット廣井がパフォーマンスと水分補給を兼ねて行っている為、ライブでは頻繁に見る事ができます。


Katzuya Shimizu(Gt.と参謀と演技指導)
ぼっち・ざ・ろっくにおける清水イライザの元ネタの人。石川県金沢市出身。

ぼっち・ざ・ろっくではハーフ設定が付与されていますが元ネタの人は至って純日本人。
バンド活動のほか、コロイデア音楽塾というオンライン形式の音楽塾でギターの講師も行っています。

ライブ中は常に無表情。MC中は一切喋る事なく棒立ち。しかし曲が始まれば彼の足元に設置されたサーキュレーターで風を一身に浴びつつ、高速かつ精確無比なギダープレイを繰り出すギター速弾きマシン(マーガレット廣井談)と化します。

因みにきくりは飲んだくれてよく居酒屋にベースを置き忘れる、といったエピソードがありますがKatzuya Shimizuはギターをライブハウス前の路上や自宅前の駐車場に置き忘れたというエピソードがあります。
(なんなら地方公演への移動中にKatzuya Shimizu自身が高速のサービスエリアに置いて行かれたことさえあります。これを含めてマンガの元ネタかは分からないけれど…)


賢三(KENZOOOOOOOO)(Dr.と極道と含み笑い)
ぼっち・ざ・ろっくにおける岩下志麻の元ネタの人。愛媛県宇和島市出身。実家はミカン農家。

KENZOOOOOOOOに関しては名前自体に元ネタはなく公式紹介文にある(Dr.と極道と含み笑い)の「極道」の部分の一点突破。
(わからない人は岩下志麻で検索かけてそのサジェストから調べてみてね)

Oの数はアルバムの発売と連動しており作品を重ねるたびに増えています。

坊主に強面、上半身裸にニッカポッカという活動初期から変わらない衣装でステージに立ち続ける漢であり、KENZOOOOOOOOがステージに登場する度、「ケンゾォーッ!!」と男ファンたちが野太い声をあげるのがコロナ前までの通例となっていました。(早くまた叫びたいですね)

ぼっち・ざ・ろっくの岩下志麻も「志麻さまー!!」と女性客から黄色い声が上がるそうなので同性から歓声が挙がるという意味ではここが元ネタなのかもしれません。

パっと見、格好に統一感がなく組むバンド間違えたんじゃない?という3人ですが、この取り合わせがクセになる!それが楽曲を含め八十八ヶ所巡礼にしか出せない味になっています。

きらら読者的に言うと三者三葉と言うわけです。
ぐうちょきパレード、いい歌でしたよね。

③おすすめのアルバム

八十八ヶ所巡礼のフルアルバムは現在までに8作品が世に出ており、基本的に1作品8曲という縛りを設けています(最近はそうでもないですが)。
また、一部のカバー曲などを除きサブスクやダウンロード販売を行なっていない為、彼らの曲を聴くにはCDを購入する必要があります。

試しに買ってみたいけれど、全部買うには少しハードルが高い……という方に向けて初めて八十八ヶ所巡礼のCDを買うにあたってのオススメ3枚を紹介します。


八+八(2010)
八十八ヶ所巡礼初のフルアルバムとして発表された1作目。ぼっち・ざ・ろっくOPで廣井きくりが映るシーンの元ネタであり、バンドのエポック的な楽曲となっている「仏滅トリシュナー」が収録されています。
また、フルアルバム発売以前に発表しているCDからも厳選された8曲が追加収録されており、他作品よりも楽曲が多いのも嬉しい所。特にライブ本編ラストに必ず演奏される「具現化中」「日本」といった楽曲も収録されているのでライブに行ってみたい!と思った人にはマストの1枚です。


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攻撃的国民的音楽(2014)
2022年、閃光のハサウェイMADで一世を風靡したあの曲のバンド、[Alexandros]のVo.川上洋平さんもお気に入りと語った事のある1枚。
特にアルバムタイトルにもなっている「攻撃的国民的音楽」はライブでは定番となっている一曲でファンの中でも非常に人気の楽曲となっています。また、ぼっち・ざ・ろっくOPに映るサバ味噌缶はこの曲のMVにも登場します。

筆者的にはこのアルバムを機にバンド人気が高まっていった出世作でもあると思っているので是非聴いてもらいたい作品です。


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幻魔大祭(2021)
現行発売されているバンドの最新作。
酒呑みたちへの賛歌と言っても過言ではない「JOVE JOVE」、発表時にバンドの新境地と言われた「狂感できない」など、現行のライブで頻繁に演奏される楽曲が多数収録されています。
また2019年に恵比寿LIQUIDROOMにて行われたライブのDVDが同梱されているのでリアルSICK HACK…もとい八十八ヶ所巡礼がどんなバンドなのかを耳だけでなく目でも気軽に確認できる1枚です。


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これらの作品以外にも良いアルバムが沢山ありますので、気に入れば一枚、また一枚と手にとってみてください。
※ちなみにここで紹介していないCDには一部公式通販サイトでしか手に入らないものもありますので購入する際には注意してください。

④もっと八十八ヶ所を知るには?

CDなどを購入しさらに興味を持ったら次のステージ。出来るところから試してみてはどうでしょうか?

Twitterをみてみよう。
八十八ヶ所巡礼は公式アカウントの他にマーガレット廣井、Katzuya Shimizuが Twitterアカウントを持っています。
マーガレット廣井のアル中アルアルシリーズや、富士山頂でギターを構えながらご来光をバックにポーズを決めるKatzuya Shimizuの写真は必見です。
しかしながら公式Twitterもメンバーもそれほどツイートが多い方ではないのでそこはご了承を。
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・ラジオを聴いてみよう。
八十八ヶ所巡礼はメディア露出がかなり少ないバンドなんですが、FM愛媛で毎週土曜深夜25時から放送中の「ガッツムネマソのマシンガンエチケット」に年1〜2度のペースでゲスト出演しています。
ゲスト回以外にも彼らの飲み仲間、仕事仲間でもあるMC3人から八十八ヶ所巡礼の動向などが時たま飛び出す事があるのでもっと彼らの人となりを知りたい!と思った人はradikoプレミアムなどに加入して拝聴してみて下さい。
(メインMCのガッツムネマソさんは八十八ヶ所巡礼を含むバンドグッズ制作を仕事にされているので八十八ヶ所巡礼の物販グッズがたくさん売れるとガッツさんも喜びます)。

マシンガンエチケット  |  FM愛媛 http://radiko.jp/share/?t=20221204010000&sid=JOEU-FM

・ライブに行ってみよう。
八十八ヶ所巡礼は年間を通して頻繁にライブを行っており、東名阪は勿論、ここ2〜3年は地方でのワンマン公演も増えてきました。
ライブハウスに行った事ない人には恐い所だ、行き慣れない自分が行ったら浮いちゃうんじゃないかな?なんて疑心暗鬼になってしまう人もいるかもしれませんが、八十八ヶ所巡礼のファンは格好にまとまりのないバンドメンバーと同じようにファン層すらまとまりの無いバンドです。女子高生もいれば白毛混じりの諸先輩方もいるという中々なカオスな空間です。
どんな人でも受け入れられる層の深さ、厚さが八十八ヶ所巡礼の強み!是非ライブに行ってみんなで盛り上がりましょう!!

ライブ情報はここから  |  http://88kasyo.com/live/

⑤いかがでしたか?(よく見るやつ)

マーガレット廣井はぼっち・ざ・ろっく以外にもヤングチャンピオンにて連載中の「OUT」というマンガに出てくる風間 美鈴というキャラの元ネタにもなっていたりもしますので気になる方はそちらもチェックしてみて下さい。

また、ぼっち・ざ・ろっくには結束バンドのメンバー名の元ネタであるアジアン・カンフー・ジェネレーションを含め、多数のバンドや楽曲、MVネタなどが存在します。それらの元ネタをさがしながらみてみるものアニメ、マンガをより楽しめるのではいでしょうか?